BEYOND CLINIC DESIGN
「まずは、クリニックを開院されるにあたって、どんな課題や不安を感じてい らっしゃいましたか?」
医療は「サービス業」でもあるべきという私たちの思いを具体化できるか、理想とする世界観を形にできるのか不安がありました。
海外からの患者さんも受け入れる方針(医療ツーリズム)なので、細部にまでこだわった本物のクオリティを持つ内装が必須だと考えていたので悩んでいました。
「その中で、なぜ私たちの設計事務所に依頼いただいたのでしょうか?」
ホームページや打ち合わせで、これまでの、作事例を拝見させていただき、私たちの理念を「具体的なデザイン」として実現できると確信したので依頼を決めました。
単なる内装ではなく「医療とサービスをつなぐ空間」をつくってくれるパートナーだと感じたことが、大きかったです。
「設計やデザインのプロセスで、印象に残っていることはありますか?」
頻回に丁寧なミーティングを重ねてくださり、こちらの想いや価値観を深く理解してくれたことが印象的でした。
言葉にならないニュアンスまで、空間のデザインや設計の細部に反映していただけた点が心に残っています。
「費用面の心配はありましたか? 進めてみていかがでしたか?」
内装費の高騰もあり、費用が高額になることを懸念していました。
いろいろと予算も相談させていただき納得のできる金額に収まり、実際に完成してみると「オンリーワンのデザイン」となり、海外の受診者様からも好評。結果として十分な価値があったと感じています。
「実際に完成したクリニックをご覧になって、最初の印象はいかがでしたか? また患者さんやスタッフさんの反応はいかがでしょうか?」
「自分たちの想いが形になった」と実感しています。
医療施設でありながらも、ホテルのような洗練された空間に仕上がっていたので驚きました。
海外を含め、受診者様から「クリニックとは思えない」「検査時は安心して、快適に過ごせる」と高評価をいただいております。
スタッフからも「誇りを持って働ける環境」との声が多くスタッフのサービス向上に繋がっていると本当に思います。
「振り返って、もっと工夫できたと思う点はありますか?」
まだ開業まもないので思いつかないですが、もしかしたら今後、患者数が増えれば課題が出てくるかもしれないです。その際はまた相談させていただきたいです。
「日常の診療や運営の中で、この空間をつくって良かったと感じるのは どんな時ですか?」
初めて来院される受診者様が「ここなら安心して快適に検査を受けられる」と表情を和らげる瞬間。
内視鏡検査という「不安を伴う医療」において、院内のいい意味で医療機関っぽくない空間が患者さんの心を支えてくれていると感じる時や、受診者様が「すごく良かったので、家族や知り合いにも検査を勧める」と言ってくれた時に非常にうれしく思います。
院長 杉村 直毅 様