TRAILSITE basement:テーブルと椅子のある広がりのある室内

オフィスラウンジの内装|使われる休憩・交流スペースのつくり方

オフィス内装
TRAILSITE basement:テーブルと椅子のある広がりのある室内
TRAILSITE basement(東京都千代田区)/STREAM./撮影:DAISUKE SHIMA · 事例詳細

オフィスラウンジは、ソファを置けば完成するわけではありません。休憩、短い相談、個人作業、来客との会話など、何に使う場所かを決め、それに合う家具と位置を選ぶ必要があります。使い方が曖昧だと、物置になったり、一部の人だけが占有したりすることがあります。

重要なのは、日常の仕事の中で立ち寄りやすいことと、利用者が気兼ねなく過ごせることです。本記事では、ラウンジの役割、配置、家具、設備、運用を順に解説します。

ラウンジの用途・場所・家具を決める

休憩と仕事のどちらを優先するか決める

静かに休みたい人と、打ち合わせをしたい人が同じ場所へ集まると、両方が使いにくくなる場合があります。まず主な用途を決め、兼用する場合は時間帯や場所を分けます。複数の使い方ができることと、何でも同時にできることは違います。

昼食を取る場所にするなら、飲食物を置く面、清掃、におい、ごみの処理が必要です。個人作業にも使うなら、机と椅子の高さ、電源、光の当たり方を確認します。来客を案内するなら、社員の休憩と重なったときの見え方も考えましょう。

利用人数は一日の合計ではなく、同時に集まる人数で考えます。昼休みに利用が集中するなら、座席数だけでなく、電子レンジや飲み物の周辺に待つ場所が必要になることがあります。仕事の流れと時間帯を観察すると、必要な機能が分かります。

立ち寄りやすさと落ち着きの釣り合いを取る

奥まった場所は落ち着きやすい一方、存在に気づかれにくく、短い相談には使われない場合があります。通路に近い場所は立ち寄りやすいものの、休憩中の人が常に見られると感じることがあります。主用途に合わせて、どの程度見える場所にするかを決めます。

執務席との距離も大切です。会話や飲食の音が近くの作業を妨げないかを確認します。すべてを壁で閉じる必要はありませんが、家具の向き、距離、仕切り、仕上げなどで調整する方法を検討してください。

出入り口は、利用者が座る席のすぐ後ろを通らない配置が望まれます。人が頻繁に横切ると落ち着かず、席が空いていても使われないことがあります。座った目線と歩く人の目線を両方確認すると、写真だけでは分からない居心地を考えられます。

家具は姿勢と滞在時間から選ぶ

ソファはくつろぎやすい一方、低いテーブルでは長いパソコン作業に向かない場合があります。作業用の席を設けるなら、机の高さと奥行き、椅子の座り心地を別に検討します。休憩用の家具へ仕事の機能をすべて求めないことが大切です。

短い相談には、少人数で囲めるテーブルやカウンターが候補になります。大きな一つのテーブルは集まりやすい反面、少人数では他の人が座りにくいと感じる場合があります。家具を複数のまとまりに分けると、使い方の選択肢を増やせます。

家具を動かしてイベントにも使うなら、重量、保管場所、配線との関係を確認します。移動するたびに大量の作業が必要では、実際には固定配置になりがちです。誰が何分程度で片付けるかという運用まで考えて選びましょう。

事例と設備から日常の使いやすさを考える

STREAM.の実例からラウンジの表現を見る

東京都千代田区の「TRAILSITE basement」では、自然を思わせる表現を取り入れ、ラウンジやパントリー、ブースなどを組み合わせています。会話する場所と落ち着いて過ごす場所を設けることで、仕事の合間に使う空間の選択肢を持たせた構成です。事例を見る

TRAILSITE basement:椅子を向かい合わせに置いたラウンジ
TRAILSITE basement(東京都千代田区)/STREAM./撮影:DAISUKE SHIMA · 事例詳細

向かい合う椅子と小さなテーブル、その背面に配した植栽が、ラウンジのまとまりをつくっています。自社で計画するときは、会話をする人数に合わせて席をまとめ、周囲の作業を妨げない距離を確保しましょう。植物の手入れや家具の清掃も含めて考えると、心地よい状態を保ちやすくなります。

TRAILSITE basement:小さなテーブルと椅子・植栽の配置
TRAILSITE basement(東京都千代田区)/STREAM./撮影:DAISUKE SHIMA · 事例詳細

飲食・電源・清掃を後回しにしない

飲み物を提供する場所では、給排水や電気機器、補充品の収納が関係します。建物の条件によりできることが変わるため、デザインを決める前に確認しましょう。水を使わない簡単なコーナーでも、清掃用品とごみの置き場は必要です。

電源は机の近くへ用意し、コードが歩く場所へ伸びないように計画します。作業利用が増えるなら、通信の状態も確認します。誰かが充電するたびに家具を動かすような配置は避け、日常の使い方から設備位置を決めてください。

清掃は担当者の努力だけに頼らず、汚れを落としやすい素材と、掃除しやすい配置を選びます。家具の隙間や植木鉢の周囲に手が届くか、飲み物をこぼしたときに対応できるかを確認します。見た目の良さを保つには管理しやすさが欠かせません。

使われるためのルールと見直し方

よくある困りごと 見直す点
長時間占有される 用途、時間、予約の扱い
休みにくい 執務席からの視線、会話の量
机が汚れたまま 清掃用品、片付けの案内
利用が少ない 場所、用途の伝え方、家具の姿勢
近くが騒がしい 距離、利用ルール、区切り方

利用開始時には、休憩してよい場所なのか、作業にも使えるのかを明確に伝えます。管理職が利用しないと社員も遠慮するなど、内装以外の要因で使われないこともあります。空間の目的を社内で共有することが必要です。

効果を見る際は、「交流が増えた気がする」だけでなく、時間帯ごとの利用、会議室から移った短い相談、利用者の困りごとを記録します。結果が出ないときは、家具を増やす前に場所とルールを確認しましょう。小さな変更で使い方が変わる場合があります。

一日の使い方に合わせて運用する

時間帯ごとの利用と片付けを計画する

ラウンジを多目的に使う場合は、朝の作業、昼食、午後の相談、夕方の打ち合わせなど、想定する使い方を時間帯で並べます。それぞれの人数と必要な家具、音、片付けを確認すると、同じ場所で兼用できるかが分かります。実際に運用していない理想の場面だけで計画しないことが大切です。

昼食後すぐに来客を案内するなら、テーブルの清掃やにおい、荷物の片付けに必要な時間を考えます。誰かが片付けてくれるという前提では、利用が重なったときに困ります。清掃用品の置き場と担当の考え方を決め、利用者が状態を戻しやすい配置にしてください。

用途の優先順位と家具の量を調整する

短い相談に使いたい場合は、予約がなくても座れることが役立つ場合があります。一方、オンライン会議で長く使う人が多いなら、休憩したい人が使えなくなります。用途の優先順位を案内し、必要なら通話場所を別に設けることも検討します。

小さなラウンジでは、家具の組み合わせを少数から始める方法があります。利用状況を見て、二人掛けを増やすのか、一人で過ごす席を加えるのかを判断します。ただし追加の家具を置く余地と電源は、最初の配置で考えておくと調整しやすくなります。

利用できなかった場面から見直す

利用者の感想を聞くときは、「落ち着くか」だけでなく、「何をするために使ったか」「使いたかったが使えなかった場面」を尋ねます。空いていても用途に合わないため使われない場合があるので、利用率だけで良し悪しを決めないようにしましょう。

よくある質問

小さなオフィスにもラウンジは必要ですか?

専用の広い場所が必須ではありません。休憩や相談ができず困っているなら、少人数用の席や兼用テーブルから検討できます。

ソファだけ置いてもよいですか?

短い休憩なら候補になりますが、飲食や作業をするなら机、電源、清掃も必要です。何をする場所かを先に決めましょう。

会議室の代わりに使えますか?

短い一般的な相談には向く場合があります。機密の会話や周囲に聞こえると困る商談は、別の場所で行うことを検討してください。

STREAM.へのお問い合わせでは、ラウンジで実現したい場面と利用人数を共有すると、必要な機能を整理しやすくなります。